2023年8月 祖母

先月は母方の祖母が亡くなったが、今月は父方の祖母が亡くなってしまったので再び急遽一時帰国、通夜葬式。先月の時点でもう先は長くなさそうな気配はしていたので驚きはしなかった。祖母は友達とのおしゃべりと民謡が好きで家族思いで少し心配症だった。受験などのイベントがあるたびに本人以上に気に悩んでいて、よく神社や神棚にお参りしていた。私はちゃらんぽらんな態度で生活しているので、特に心配されていたらしい。

就職してから仕事が全然うまくいかなくてかなり落ち込んでいた時期があった。鬱一歩手前みたいな状態だった時に祖母が手紙を送ってくれた。手紙には郷里を離れて働く私のことを心配しつつも応援していることが書かれていた。あの手紙には本当に救われた。あの手紙がなかったら今の自分はいないかもしれない。

エンディングノートには私への感謝の言葉とお世話になったお礼が書いてあった。大した世話をした覚えがないが祖母がそう思っているならそれでいいか。亡き祖父と一緒に安らかに眠ることを祈る。

忌引きでの一時帰国がお盆と重なってたので、ついでに友達と飲んでた。手羽先うまい。

49日の法要がたまたま国慶節休みと重なっていたので、次回の国慶節は一時帰国する。ついでに東京に行ってパラノマサイトの聖地巡礼に行こうと思う。あと蕁麻疹が止まらないので温泉に行って体を癒そうと思う。

2023年6月7月 一時帰国

6月は仕事が忙しかった。あまりの忙しさに体がぶっ壊れてきたのか蕁麻疹が多発するようになってしまった。

治療のために病院に行ったら漢方薬を処方された。中国は今も東洋医学を重視していて漢方薬を処方されることが多い。東洋医学、個人的にあまり好きになれない。信憑性なさそうで……。胡散臭い疑似科学もたまにあるし。漢方、苦いし。処方された漢方薬は直径2mmほどの粒だったが、なんと1回140粒も飲む必要がある。140粒て。多すぎ。

漢方薬飲むだけでもまあまあ嫌なのに、飲酒禁止も言い渡された。いざ禁酒生活を始めてみるとびっくりするぐらい体調が良くなって笑ってしまった。ほぼ毎日飲んでてわからなかったけど、今までずっと腹痛と寝不足と頭痛のデバフがかかってたんだな。意外とお酒なくても生きていけることがわかったので今後はお酒を控えていきたい。

母方の祖母が亡くなって半年振りに日本に帰ることになった。帰国してすぐに通夜と葬儀に出席して慌しかった。祖母は別居しているためお盆と正月くらいしか会っておらず、思い出で溢れているわけではないけど、それでも悲しい。90歳近くなので亡くなるのは仕方ない。仕方ないけどなんとかならないですか？常々思うけど、私は自分も周りの人も一切死んでほしくない。永遠に生きてほしい。

ついでに祖父の墓参りと父方の祖母のお見舞いに行ってきた。祖母は半年前に会った時はなんとか杖をついて歩いていたが、自宅で転倒してしまい骨折して寝たきりになっている。会ってみると思っていた以上にやつれていた。骨と皮しかない。最近は意識が曖昧になることも多いらしい。コルセットの締め付けと床ずれで、痛そうに呻いていた。どうにかしてあげたかったけど、どうしようもできなかった。一時帰国してお見舞いに来たよ、と伝えると何度も何度も「会いに来てくれてありがとう」「会えて嬉しい」と繰り返し呟いていた。伝えたいことはたくさんあったけど、涙が出てしまってうまく話すことが出来なかった。ずっと手を握っていた。

合間を見てTHE FIRST SLAM DANKの映画を観てきた。ネタバレ注意。

映画はとても面白かった。過去が上手い具合に補完されている。山王戦は結果だけみると奇跡みたいなものだけど、実際には過去の積み重ねがあって、偶然ではなく必然的な勝利だと思える。あるいは運命的。子供の頃は何とも思わなかったけど最近は、こういう過去の努力や苦労が報われるシーンを観るとグッと来てしまう。

葬式、お見舞い、映画と今回の一時帰国は泣いてばかりだった。

2023年5月 料理バトル

中国では食べ残し文化があって、お客様が料理を食べ切ってしまうと失礼にあたる。なので料理を提供するもてなす側は食べ切ってしまわないように料理を大量に注文する。日本人からすると料理残すのもったいね〜っと思うけど、中国で暮らすなら仕方ないことと思って受け入れるしかない。

と私は思っているけど、最近赴任してきた上司は考え方が違うらしい。もったいないお化けに精神を乗っ取られてるようで、少しでも料理が余るのを許さない。自分で食べてくれれば別にいいんだけど、若い人が食べなさい　と押し付けてくることがほとんど。もう三十路なんだから別に若くはないんだけど、その場の最年少者は私なので食べるしかない。何とか料理を食べ切ると中国人の方が、アイヤー食べ切ってしまったアルね、じゃあ追加で注文するしかないね　と店員に声をかける。絶対にお客様に食べ残ししてほしい中国人VS絶対に料理を食べ残したくない日本人　の戦いが自分を媒介に繰り広げられてる。勘弁してほしい。太る。

2023年 4月 猫と犬

日本からの出張者の対応、国内出張が重なって辛かった。別に仕事自体は量も質もたいしたことないのだけれど、出張=飲酒がセットになってるせいで体力と精神の消耗が激しい。あまりに疲れすぎたのか蕁麻疹が出てきた。今までにない疲れの症状で怖い。4月だけじゃなくてしばらくは強制飲酒が続きそうだ。憂鬱。

海外で動物に触るのはリスクがあると思って避けてたけど、散歩していた猫があまりに撫でて欲しそうにするので撫で回してしまった。かわいい。なにこれかわいい。澱んでいた精神が一気に回復した。用事があったので5分ぐらいで立ち去ったけど、本当はあとから5時間ぐらい撫で回したかった。自分のような怠惰で一人暮らしの人間は猫を飼っては行けないと思っているけど、日本に帰って気が狂ったら飼ってしまうかもしれない。

犬も撫で回してしまった。犬もかわいい。

2023年3月 無

社会人になって7年間経つ。学生時代は社会に出て働くことに怯えていたけど意外となんとかなってる。比較的ゆるい会社に入れたという環境と運の影響がデカいので己のスキルに慢心しないよう気をつけなければならない。

7年間のうち半分の3年半は中国で働いてる。我ながらすごい。ただ最近思うのが中国で働くことに慣れすぎて日本で働くのが辛くなりそう。このままだと日本で働けなくなってしまう気がする。

最近はゴルフばかりやってる。スコアが少しずつ良くなってるのが楽しい。

木蓮

ねこ

2023年1月 春節

ようやく隔離政策が終わったので春節中に自費で一時帰国することを計画していた。スノボの日程を立ててレンタカー予約。別府の温泉旅館を予約。アバター2を観るためにアバター1を予習。スラムダンクの映画を観るために原作漫画を予習。財布とスノボ用品を買い替えたかったので、ネット注文して実家に発送。実家で父親と呑むためにおつまみも手配。あとは帰国するだけ…ってタイミングでコロナに感染してしまった。

日程的にどうしようもなくて結局帰国できなかった。色々準備してたのが全部パーになったのが辛い。特にスラムダンクの映画を映画館で観る機会を逃したのが惜しい。

不幸中の幸いでコロナの症状は大したことがなかった。発熱と体の痛みはあったものの耐えられるレベルだった。今も咳が続いているけど何とかなってる。

春節後半には元気になってきたのでスノーボードに行ってた。少しずつ上手くなってるのを実感して楽しい。もうちょっとで目標としてる滑りにたどり着ける気がする。

春節中は街がいつも以上に光ってて面白い。この景色を観るのも今年で最後になるのかもしれない。

2022年12月 1年の振り返り

中国でゼロコロナが終わってから感染が爆発的に増えた。わずか1ヶ月の間に400人近くいる従業員が7割近く感染した。幸いにも自分はかからなかったからよかったものの、一気に感染拡大して薬もない状態なのでみんな大変そうだった。

7割近くも感染すると従業員はほとんど休みみたいな状態になっていて、12月は暇だった。もういっそ休みにしてくれ。

2022年を振り返ってみても特に何も思い出すことはない。一言でいうと虚無だった。麻雀に例えると振り込みはないけど焼き鳥状態でツモ上がりのダメージのみ蓄積されて20000点でオーラスを迎える感じ。来年もこの調子で行きたい。

気がつけば中国に赴任してから3年が経過していた。色々と思うところはあるので帰任する時は振り返りたい。任期は3年だけど、すでに1年延長されてる。来年こそ本帰国したいけど、本当に帰れるかは五分五分といったところか。